スポーツ用マウスピースの臭いと衛生対策|運動後のケアがカギ!
スポーツシーンにおいて、マウスピース(マウスガード)は欠かせないアイテムのひとつです。
格闘技やラグビー、バスケットボール、サッカーなど、身体的な接触が多い競技では、口内の怪我を防ぐために多くの選手がマウスピースを使用しています。
しかし、日々の練習や試合で使い続けているうちに、「なんだか臭いが気になる」「着けるのが不快になってきた」と感じる人も少なくありません。
実際、スポーツ用マウスピースは汗や唾液が付着しやすく、保管環境も悪くなりがちなため、臭いや細菌の温床になりやすいのです。
本記事では、スポーツ用マウスピースが臭ってしまう理由と、衛生的に使い続けるための効果的なケア方法について、わかりやすく解説します。
なぜスポーツ用マウスピースは臭いやすいのか?
まず、スポーツ用マウスピースが臭いを発しやすい根本的な理由を理解することが大切です。
スポーツ中は大量の汗をかき、口の中も唾液で湿りがちになります。
マウスピースはこの唾液や雑菌、汗の飛沫などに日々さらされているため、時間が経つと内部に細菌が繁殖しやすくなるのです。
さらに、練習後すぐにケースにしまわず、タオルに包んだり、直接バッグに入れてしまったりする人も多く、それが臭いの悪化につながります。
とくに運動後は身体が疲れているため、「あとで洗おう」「とりあえずケースに入れておけば大丈夫」と、ついケアを後回しにしてしまいがちです。
しかしこの“あとで洗う”という習慣が、細菌の増殖を招き、マウスピースに嫌な臭いがこびりつく原因となります。
また、スポーツ用マウスピースは通気性の悪い素材でできているものもあり、湿気が内部にこもると、カビの発生リスクも高まります。
臭いを抑えるためには「運動直後のケア」が勝負
スポーツ後のマウスピースは、まさに“汚れた状態”。
まずは、装着を外したらなるべく早く水道水で汚れを軽くすすぎ、唾液や汗の付着物を流すことが大切です。
できれば、その場で柔らかい歯ブラシや指でマウスピースの表面をこすり洗いするのが理想です。
特に歯と接する面には細菌や食べかすが残っていることが多いため、軽くでもこすって落とすだけで臭いの発生をかなり抑えることができます。
その後、風通しの良い専用ケースで保管するようにしましょう。
密閉性の高すぎるケースでは湿気がこもりやすく、雑菌やカビの温床になってしまいます。
ケースの底にキッチンペーパーや乾燥剤を敷くのもおすすめです。
もし自宅に戻るまで時間がかかるようであれば、携帯用の除菌スプレーやアルコール配合のウェットシートで一時的に拭き取っておくことで、臭いの悪化を防ぐことができます。
自宅での丁寧な洗浄で「蓄積臭」をリセット
スポーツ後に軽く洗うだけでは落ち切らないタンパク質汚れや菌は、日々蓄積されていきます。
そのため、自宅に戻ったタイミングでの丁寧な洗浄は欠かせません。
特に週に数回は、マウスピース専用の洗浄剤を使ったつけ置き洗いを行うと効果的です。
除菌・消臭効果のあるタブレットタイプの洗浄剤に、ぬるま湯と一緒にマウスピースを浸けることで、内部の汚れが分解され、清潔な状態が保たれます。
また、透明なマウスピースは汚れが見えにくいため、一見キレイに見えても菌が繁殖している場合があります。
中性洗剤やスポーツ用マウスピースに対応した泡タイプのクリーナーを使って、表面をしっかり洗い流しましょう。
洗浄後は、十分に水気を拭き取り、日陰で自然乾燥させることも大切です。
濡れたままケースにしまうのはNG。湿った環境は細菌にとって絶好の繁殖場所です。
マウスピースの交換タイミングと衛生の関係
使用する頻度にもよりますが、スポーツ用マウスピースは長期間使い続けると劣化が進み、素材が臭いを吸収しやすくなります。
見た目に変化がなくても、弾力が失われたり、表面がざらついたりしている場合は、洗っても臭いが取れにくくなることがあります。
また、ヒビ割れや変形が起きているマウスピースは口内に怪我を与える恐れもあるため、早めの交換が推奨されます。
一般的には、半年から1年ごとの交換が理想とされていますが、毎日のように使用している場合は、3?6か月を目安に状態をチェックする習慣をつけましょう。
“清潔さ”がパフォーマンスを支える
スポーツにおけるマウスピースの役割は、単に「歯を守る」ことだけではありません。
安全性・集中力・安心感といった要素にもつながり、日々のパフォーマンスを支える大切なギアのひとつです。
しかし、臭いや不快感がある状態では、それが気になって集中力が削がれたり、装着を避けるようになってしまうこともあります。
そうならないためにも、日常のちょっとしたケアが大きな差を生みます。
「毎回きれいにして気持ちよく装着する」
この基本ができていれば、スポーツライフはより快適で、安心なものになるでしょう。
マウスピースの衛生管理が習慣になると、臭いの悩みは自然と消える
スポーツ用マウスピースの臭いは、運動後の汗や唾液、ケア不足が重なって発生します。
しかし、運動後すぐに簡単な洗浄を行い、帰宅後に丁寧なケアを継続すれば、臭いを防ぐのは決して難しくありません。
「練習の一部としてケアも取り入れる」「清潔な状態でスタートする」
そんな習慣を身につけることで、マウスピースは長く快適に使い続けることができるのです。
スポーツに真剣に取り組むすべての人にとって、マウスピースのケアは自分の体と同じくらい大切な“メンテナンス”。
清潔を保つ意識を、今日から始めてみませんか?
