マウスピースを長時間つける人こそ注意!オフィスでできるマウスピース臭ケア術
マウスピース矯正は、見た目の自然さと取り外しができる手軽さから、働く大人にも広く浸透しています。仕事中もつけていられるのがメリットの一つですが、その反面、オフィスという制限のある環境で「臭い対策」が後回しになってしまっていませんか?
「ランチ後にマウスピースをつけ直すと臭いが気になる」「終業時間が近づくにつれて不快感が増してくる」――そんな経験のある方は、無意識のうちにケア不足に陥っているかもしれません。
この記事では、オフィスという限られた場所でも実践できる、スマートで周囲に気づかれにくいマウスピースの臭い対策についてご紹介します。長時間装着する方こそ知っておきたい、快適なマウスピース生活を支える工夫が満載です。
なぜオフィスで臭いやすくなるのか?
まず知っておきたいのが、オフィスという環境がマウスピースの臭いを助長しやすい条件をそろえているということです。長時間同じ姿勢で仕事に集中していると、水分を摂る機会が減りがちになり、口の中が乾きやすくなります。
唾液には、細菌の繁殖を抑えて口の中を清潔に保つ「自浄作用」がありますが、唾液が不足するとその機能が低下し、細菌が増殖。密閉されたマウスピースの中でニオイの原因物質が溜まっていくのです。
さらに、オフィスでは食後すぐに歯を磨けない、マウスピースを外して洗浄できる場所がない、というような制約も多く、どうしてもケアが不十分になりがちです。その積み重ねが、午後になるとじわじわと不快感として現れてくるのです。
食後にできる最低限のケアを習慣に
オフィスでのマウスピース臭を抑えるためには、食後の習慣を見直すことが第一歩となります。理想は歯磨きとマウスピースの洗浄を行うことですが、難しい場合は最低限の「うがい」と「口内のリフレッシュ」を意識しましょう。
たとえば、昼食後すぐにコップ1杯の水を口に含み、数回しっかりとぶくぶくうがいをするだけでも、口内の食べかすをかなり取り除くことができます。さらに、口の中がすっきりするミントウォーターや殺菌成分を含むうがい薬を活用すれば、口臭の原因菌の増殖をある程度防ぐことができます。
また、歯磨きができる場合でも、マウスピースを再装着する前にしっかり乾かすことも忘れずに。濡れたままの状態では雑菌が繁殖しやすく、せっかくの清潔な状態がすぐに台無しになってしまいます。
ケアアイテムはさりげなく持ち歩く
オフィスでは目立たずにケアをするためにも、コンパクトで使いやすいアイテムを揃えておくと安心です。たとえば、ウェットタイプのマウスピース用除菌シートやアルコールフリーのマウススプレーなどは、デスクの引き出しやポーチに忍ばせておけば、周囲の目を気にせずさっと使うことができます。
また、マウスピースの保管ケースも意外と重要なポイントです。密閉性の高すぎるケースでは、湿気がこもって細菌が繁殖しやすくなるため、通気性のあるケースを選び、使用後はしっかりと乾燥させるようにしましょう。
においが気になる場合は、ケースの中に消臭シートや抗菌パッドを入れておくのもおすすめです。これなら、外出先でマウスピースを外す必要があるときでも、不快な臭いを気にせずに済みます。
デスクワーク中の乾燥対策がカギ
パソコンに向かって長時間作業していると、口呼吸になりやすく、知らぬ間に口内が乾いてしまいます。この乾燥が、マウスピース内の臭いを悪化させる原因の一つです。
これを防ぐには、まずは「意識的に水分をこまめに摂る」ことが基本です。冷たい飲み物ばかりではなく、常温の水や白湯を選ぶことで、胃腸への負担も減らせて一石二鳥。のどが渇く前に飲むのが理想的です。
さらに、乾燥対策として加湿器を活用するのも有効です。最近ではデスクに置けるUSB加湿器も多く販売されており、空気の乾燥を防ぐだけでなく、のどや口内の潤いを保つのに役立ちます。
また、気分転換を兼ねて時折軽くストレッチをすることも大切です。口を閉じたまま舌を回す「舌回し運動」や、口角を上げる笑顔のトレーニングなど、オフィスでも気づかれずにできる工夫で、唾液の分泌を促進することができます。
臭いが気になるときは“再装着前”が勝負
オフィスで過ごしていると、どうしても「マウスピースを外してそのまままたつける」という場面が増えてしまいますが、実はこの「再装着前のひと手間」が、臭い対策の分かれ道になります。
一度外したマウスピースは、できる限り軽く水洗いをして乾かすのが理想ですが、難しい場合でも、ウェットティッシュなどで表面をさっと拭き取り、雑菌の付着を少しでも防ぐようにしましょう。
また、再装着前に一口だけ水を含んでうがいをするだけでも、口腔内の環境は大きく変わります。細かなことのようですが、この「1アクション」が、1日の終わりの快適さに大きく影響してくるのです。
オフィスでも無理なくできるケアで、臭わない毎日へ
マウスピースを長時間使用している方にとって、オフィスでの臭い対策は無視できない問題です。しかし、特別な設備や目立つケア用品がなくても、日々のちょっとした工夫でマウスピース内の清潔は保てます。
こまめな水分補給、簡単なうがい、乾燥を防ぐ意識、再装着前の一拭き――このような小さな行動を積み重ねることで、マウスピースの臭いは確実に軽減されていきます。
仕事中でも快適な口元をキープし、自信を持って人と向き合えるように。
ぜひ、明日からのオフィスでの時間に、無理なく取り入れられるケアを始めてみてください。